高梨かりたさんによる超々美しい表紙につられてつい手に取ってしまった「暁の天使たち」。
これが始めて買った茅田砂胡さんの本なわけですが、彼女の本との初めての出会い…とはいえないかもしれません。
なぜってこの本はその後しばらく積まれていたからなんですね~。
もっともこのシリーズは「デルフィニア戦記」および「スカーレット・ウィザード」の続編という性格を持つので、これらの作品の後に読むのが結果的に正解となりましたが(^^;
その「暁の天使たち」の外伝である本作品ですが、実のところ中身は続編に近いものになっています。
一応短めのお話 2つで構成されているあたりは微妙に外伝ぽいかもですが。
この 2つのお話、ヘンゼル的にまとめるとそれぞれ「恐怖のクッキー」と「がんばれダン!」になるです。
「恐怖のクッキー」はもう、お菓子1つ(複数あったけど)でなぜそこまで喜劇が作れるのか! これはもう茅田さんの才能としかいいようがない! という感じのお話です。
もちろん全くかけ離れたもの二つを取ってきてくっつけたり全然違う場に放り込んで面白さを出す、というのは笑いの基本ともいえるテクニックかもしれませんが、それをこう華麗かつ豪快にやってのけるのが茅田さんなのです。
それでいて「どこでどう笑えるんでしょう? ぜひ教えてください。
」(「デルフィニア戦記 4」あとがきより)と白々しくも宣ったりするのです。
というわけで、ストーリー自体は本編の続きでありお菓子とはぜんぜん別のはずですが、でもお菓子のお話なのです。
「がんばれダン!」はある中年男性の悲哀に満ちたストーリー。
本編では化け物達の中に放り込まれ、その化け物達が次々と増殖していく中、唯 1人常識を貫こうとする男ダン・マクスウェル。その彼の悲しい運命がもうたーーーーーっぷりと語られています。
と、こう書くと知らない人誤解しそうですが、でも間違っていないと思います(笑)
がんばれダン! たとえどんな境遇に落ちようとも強く強く生きていこう! だってキミは船乗りじゃないか!
エラーのため XSLT での変換処理が正常に行われませんでした。

