第2課程「操縦技術」
2日目「歩行」

(図2-2-1)
今日はいよいよVTを前進させてみよう。まずは一番左にあるシフトレバーを1〜3速のどれかに入れ(図2-2-1上段@)、それからアクセルペダルを踏む(図2-2-1上段A)。ゆっくりと前進を始めるはずだ(図2-2-1上段B)。さらに加速したいときはシフトレバーを4速→5速と上げていく。いきなり5速で加速しようとしてもトルクが足りないので注意だ。
次に停止だが、基本的にアクセルペダルを離せばVTは減速し、やがて停止する(図2-2-1下段@)。急いで停止したいときは、さらにブレーキペダルを踏む(図2-2-1下段A)。急激に速度が落ちてすみやかに停止できるはずだ(図2-2-1下段B)。

(図2-2-2)
機体の向きを変えるときは旋回レバーを操作する。レバーを左に倒せば機体も左に、右に倒せば右に旋回するはずだ(図2-2-2上段)。この操作は移動中だけでなく停止中も有効だ。ただし3速以上のギアで高速走行しているときに急旋回すると転倒する恐れがあるので注意だ。もし転倒しそうになったらスライドステップペダルを踏むと立ち直る。
機体が障害物に引っかかったり敵の攻撃を避けるために後進したいときもあるだろう。そんなときはシフトレバーを一番下のRに入れて、アクセルペダルを踏めばよい。このときサブモニターをバックビューモードに切り替えるとベストだ。後進中の旋回動作は一般の車両とは逆になることを忘れないように(図2-2-2下段)。

(図2-2-3)
走行中は進行方向に何があるか常に気を配らなくてはいけない。障害物に引っかかっているVTは非常に脆弱な状態にあるからだ(図2-2-3上段)。そのためには障害警報ランプだけでなくサブモニターを活用する。サブモニターはコンソール右にあるモードセレクトボタンを押すたびに、@フロントビューモード、Aバックビューモード、Bロックオンビューモード、Cスカイビューモードへと切り替わる(図2-2-3下段)。上半身を旋回させて敵のほうを向けているときなどはフロントビューモードに、後進時はバックビューモードにするのがベストだ。
また旋回時には上半身をその方向に向けて事前に状況をチェックするのも有効だ。上半身の旋回は旋回レバー上にあるサイトチェンジスティックで行う。