第1課程「兵器知識」
3日目「VTの世代」
環太平洋機構連合軍が当初装備していたディサイダーは第1世代VTの集大成ともいえる優れた機体であった。だが紛争の激化はこの機体を短時間で主力の座から追いやってしまう。第2世代VTの登場である。

(図1-3-1)
プロミネンスM1を初めとする第2世代VTでは、目標の未来位置を算出してそこに砲弾を撃ちこむ予測射撃モード(F.S.S.)を搭載、さらにアクティブ誘導ミサイルを装備することで攻撃の命中率が大幅に向上している(図1-3-1)。
一方、排気ダクト形状の見直しやレーダー吸収材を含む塗料の使用によって赤外線探知装置やレーダーによる被発見率を下げ、緊急時には一時的に機動力を上げることが出来るオーバーライド機能を搭載することで、高い生存性を実現している。機体によってはさらに増加装甲が装備出来るようになっている。
その他にも兵装の改良やエンジン出力の向上などあらゆる面で第1世代のVTを圧倒しており、多少の技量の差では補えないほどである。しかし環太平洋機構連合軍も海市島軍も第2世代VTの配備を急いでおり、第3世代のVTが登場する日も近いと思われる。