従兄弟のおうちに遊びに行くと、なぜかその一人がギターを弾いています。
でもそのギターがなにか変なのです。
一見すると普通のアコースティックギターのように見えますが、胴体部分の、立てかけた時に上にくる側と下に来る側が、なんと太鼓になってるです。
ふと横を見ると従兄弟の家族がなぜか別のギターを分解してるです。
木が古くなって腐っているのか、手で簡単にばきばき壊れていきます。
中からはときどきフラットケーブルみたいなのが飛び出してきたりします。
そして最後にギターの胴体からなにかが出てきました。
聞いてみると世間ではギターの中にお肉を入れて放っておくということが流行っているそうです。
そうするとおいしくなるのだとか。
「はい、これ、手羽先。」と渡されたものは、柔らかくて大きさが数 cm の卵形をしたものでした。
味付けして加熱もしたらしくちょっぴり色づいた白色をしています。
…とここでヘンゼル、目を覚ましたのでした。
ギターについている太鼓をいつどうやって叩くのか?
ギターにいれたお肉はくさらないのか?
なぜ手羽先がうずらの卵なのか?
いくつもの謎を抱えたままバイトに出かけたヘンゼルでした。

