第3課程「戦術研究」

4日目「剣塔市街突入」

この作戦における諸君ら任務は敵VTの排除ではなく剣塔市街中心部への速やかな侵攻である。放送局を中心とするこの一帯を押さえれば敵の守備隊も手を出せずに撤退を余儀なくされるだろう。それだけに我が軍の東来川渡河を防ぐため特殊砲兵部隊を中心に厚い防御陣を敷いて待ち構えている。
図3-4-1
(図3-4-1)
図3-4-1を見てもらいたい。敵の陣容は、M9ダイダロス主力戦車から成る戦車小隊7個(図中T)、牽引重榴弾砲からなる砲兵小隊3個(図中A)、ビッツおよびボルテックス2機からなる特殊砲兵小隊5個(図中VA)、新型VTスカーフェイス1機含む特殊機甲小隊1個(図中VT)とほぼ1個大隊が展開している。
この中をわずか2個小隊で突破しなければならない。このため戦術を誤れば全滅は必至である。
図3-4-2
(図3-4-2)
敵との交戦をもっとも避けられるルートを図3-4-2に示した。このルートで大事なことは、橋を渡りきるまで味方2機の後ろを行くということだ。こちら側のエースである君が渡ろうとすると敵はやむを得ず砲撃によって橋を落とすだろう。河口付近の水深は20m以上あるため落ちればまず助からない。したがって橋に進入したら決して止まらずに最後まで走り抜ける。4速以上にシフトアップするとなおよい。
橋の出口には敵のVTが待ち構えているので有効射程内に入ったらすぐに攻撃する。ただし自分で橋を壊さないよう気をつける。ここで無理にVTを全滅させる必要はない。チャンスを見つけて抜け出すことだ。
あとはVTとの交戦を避け、とにかく目標地点まで走り続ける。途中射程の長い榴弾砲による砲撃を受けるので、出来るだけ止まらずに走破しよう。実戦に慣れて自信がついてきたら少しずつルートを出て敵を撃破すればよい。
図3-4-3
(図3-4-3)
上述の戦術では残念ながら北側の部隊は渡河中に全滅してしまう。もし救いたいのなら図3-4-3で示したように橋を通らず、とにかく急いで浅瀬を渡り付近の敵VTを全滅させる。そのままさらに橋の出口にいる部隊を壊滅させれば味方の損害を一切出さずに作戦を完了できるだろう。
むろんそれだけの技量があれば敵を一人で全滅させるのも難しくない。上官も君に高い評価を与えるだろう。
この作戦よりヘリによる補給が可能になっている。弾薬が尽きた時だけでなく、装甲板の損傷がひどいときにも遠慮無く使うといい。ただし作戦前に補給物資を必要なだけ請求しておく必要がある。
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教官 教官 セリフ
橋を渡るなら
味方の後ろから
立ち止まらずに
一気に進め。
作戦の目標は
市街中心部への
突入であることを
忘れるな。
敵VTなど無視して
かまわないぞ。
味方を助けるなら
浅瀬を渡れ。
常に動きつつ
すばやく倒せよ。
弾が尽きたり
装甲が傷んだら
安全な所で
補給を呼べ。